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ライカを駆使したスナップの名手、木村伊兵衛没

1974年5月31日、写真家木村伊兵衛没。1930年、登場したばかりのライカA型を購入、35ミリ判小型カメラによる撮影に集中しはじめる。32年野島康三、中山岩太と雑誌『光画』を創刊、都市スナップの作品を同誌に発表した。33年ドイツからルポルタージュ・フォトの方法論を持ち帰った名取洋之助が創設した日本工房に、写真評論家伊奈信男、グラフィック・デザイナー原弘らと参加。同年日本工房第1回展として個展「ライカによる文芸家肖像写真展」を開催し高い評価を得た。34年日本工房を離れ、伊奈、原らと中央工房を設立。さらに、中央工房内に渡辺義雄らと国際報道写真協会を作り、さまざまな報道写真の仕事を手がけた。47年サンニュースフォトス社に入社、名取の企画によるグラフ誌『週刊サンニュース』の写真部主任を務める。50年代以降カメラ雑誌を中心に女性のポートレートや東京の下町、歌舞伎舞台のスナップなどを多数発表。シリーズ「秋田」や、晩年まで続けた都会の路上でのスナップ撮影シリーズ「街角で」はとくに名高い。死去の翌年、その業績を記念して、朝日新聞社が新人写真家を対象とする「木村伊兵衛写真賞」を創設した。


2008年05月31日